最近読んだ本の話~小説編~
ここ最近読んだ本の紹介というか、感想というか、そういうのを書きます。
歴史を学んでいる女子大学生が単身中世ヨーロッパにタイムスリップをするSF? 小説です。
物語はこの女子大生のいる中世パートと、女子大生をめちゃめちゃ可愛がっている(本当は中世に送りたくなかった)大学教授のいる現代パートが交互に描かれ進んでいきます。中世ではペスト、現代ではよくわからん病気が流行って大変なことになります。
特に現代のパートは2019年末くらいからの世の中を彷彿とさせるというか、実際こういうこと現実でも起こってたな、とちょくちょく思いながら読みました。私は「普通にタイムスリップものが読みたくて借りたのでびっくりした」くらいで済んだけど、人によってはこう、嫌なことを思い出すというか、ちょっと不安になるかもしれない。でも読む価値はあると思う。
上下巻なのですが、下巻を半分読んだあたりからようやく面白くなってくるというか、話に動きが出てくるので、覚悟をして我慢強く読んでください。
怖い怖いと世の中で言われているのでかなり構えて読んだのですが、私はそうでもなかったです。心霊現象をロジカルに解き明かしていくというか、土地の因縁や何が起こったかなど、どんどん深く掘り下げていくので怖さより面白さ・わくわくが勝ちました。『ゴーストハント』シリーズが好きなら楽しく読めるはず。逆もしかり。そしてまた記事を書きますが、これらの作品が好きなのであれば『青野君に触りたいから死にたい』もおすすめです。
ワーッギャーッスプラッタ!! みたいな感じではないので、血みどろが苦手な方でも読めます。
薄い!!(錯覚)
シリーズ最新作を読むために最初から読み返しています。妖怪小説ですが妖怪は出てきません。百介と又市の関係がも~~~~~~いいよね~~~~~~~~~~~。まじで……。こんなんオタクは全員好きだよ(主語デカ)
あと『巷説』シリーズが好きなら、『三島屋変調百物語』シリーズもおすすめです。こっちはちゃんと妖怪が出てきます。
ドラマ化もしたし説明するまでもないかもしれないけれど、泥棒が中学生男子(一卵性双生児)に脅されて親代わりをすることになる話です。
双子キャラの自分と相手の境界があいまいな部分が好きで、パニックになったとき自分がどっちかわからなくなるとか、片割れが怪我をしたとき自分も痛みを感じてしまうとかそういうのが好きなんですけど、もしかしたらこれはこの小説で開拓された癖なのかもしれない。子どもの頃青い鳥文庫版を買ってもらってめちゃめちゃ読んでいたので……(ちなみに青い鳥は収録されていない話があるので、買ったり借りるなら注意)。
面白いので読め。
端的に言えば、平安時代を舞台にした、少女向けの恋愛小説。
十年ほど前、母に「なんか面白い小説ない?」と訊いて渡されたのが最初だったと思う。夢中になって一気にわーっと読んで、それから読み返すことなく、すっかり内容を忘れてしまっていたのだけど、引っ張り出して読んでみたらまあ面白い面白い。文体が読みやすいのでぐいぐい読めてしまう。
ちなみにこの記事を書き始める直前まで読んでいて、今二巻まで読み返しました。高彬推しです。最後まで読んだはずなのに所見のように「どうなっちゃうの……高彬……」とドキドキハラハラしながら読んでいます。最後まで読んだはずなのに……。忘れっぽいといつも小説を新鮮な気持ちで読み返せていいですね……。どうなっちゃうの……。
というわけで恋愛小説に抵抗がなければ読んでみてはいかがですか。なんとなく当時の社会風俗もわかるので、古典入門にもおすすめ……かもしれない。知らんけど。
・『メメント』
本じゃなくて映画なんですけど面白かったので。私結末が一番最初に書かれてる作品が結構好きなのかもしれない。「これに至るまでに何があったのォ~~~~????」ってめちゃめちゃ前のめりで見てしまう。殺された奥さんの復讐のために短時間で記憶を失ってしまう男がめっちゃ頑張る話です。面白過ぎて二周した。
以上です。面白そうなものがあったら読んでみてください。後日漫画編も書きます。
それでは私は『なんて素敵にジャパネスク』三巻を読んでくるので、これで。
追記・『なんて素敵に~』は一巻→二巻→番外編→続・番外編→三巻と続くことをすっかり忘れていました。
私は三巻のあとがきで気がつきました。とほほ。(なんか間飛ばした気がするな? と途中で思ったものの、普通に最後まで読んだ。あほ。)
番外編……といいつつほぼ本編のようなもので、三巻は番外をふまえた内容となっているので、読む順番にはお気をつけてください。三巻の最初に~前回までのあらすじ~があるので、読まなくともなんとかなるとは思うけど、よほどの事情がないなら素直に読むが吉。
それでは私は四巻を読んでくるので、これで。